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  • 新任のご挨拶/根本利弘

    平成21年4月1日付で生産技術研究所の准教授として着任いたしました根本利弘と申します。私は平成2年(1990年)に電気工学科を卒業し、その後、大学院では生産技術研究所の故高木幹雄先生にご指導を賜り、地球観測衛星NOAAによるデータの受信、処理、アーカイブの研究に従事してきました。1994年より生産技術研究所の喜連川優先生のもとで助手・助教をさせていただき、その間、一貫して地球観測データを対象とした大規模データの管理手法およびアーカイブシステムの構築法の研究に従事し、現在も継続してこれらの研究を進めております。

    現在私は、地球規模の観測や地域、地点での観測データを蓄積するばかりでなく、社会経済情報なども融合して、環境問題や自然災害に対する危機管理に有益な情報を提供するシステムの構築を進めております。このシステムにおいては、実際に観測データを解析処理して有益な情報に変換するのは、土木工学などの他の工学系、さらには理学系、農学系の研究者であり、私共はその解析処理のための環境を構築しております。裏方的な立場ですが、私共のつくるシステムが生み出される情報に大きく影響する重要な役目を負っています。他の分野からの刺激は大きく、研究を進める上でのカンフル剤となっております。なかなか難しい要望を出されることも多々ありますが、それも新しい研究の種と考えております。

    地球温暖化やゲリラ豪雨など、気候・気象に関する問題の関心が高まってきております。地球観測データを対象としたシステム作りでは、データの利用者からの視点がきわめて重要であります。東大電気系で培ってきたことを中心に据えつつ、分野を超えた交流ができることを生かし、幅広い視野をもって研究を進めていきたいと思っております。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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