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  • 新任のご挨拶/野村政宏

    2010年10月1日付で生産技術研究所附属のマイクロナノメカトロニクス国際研究センターの准教授に着任致しました、野村政宏と申します。11月から工学系研究科電気系工学専攻も兼担させて頂く事になりました。長い歴史と伝統を誇る電気系で教育および研究に携わる機会を頂き、大変嬉しく思うとともに、今日に至る過程でお世話になりました先生方に心から御礼を申し上げます。様々な活動を通じて東大電気系の更なる発展に貢献できますよう努力する所存です。

    私は2000年に東京大学工学部物理工学科を卒業した後、同大大学院工学系研究科物理工学専攻に進学し、生産技術研究所の黒田和男先生、志村努先生にご指導を賜りました。修士課程の大半は、工学系研究科の留学プログラムで留学したスイス連邦工科大学ローザンヌにおいて、半導体光増幅器における光物性研究に従事致しました。帰国後、2002年に同専攻の博士課程に進学し、窒化物半導体薄膜構造における光物性研究に従事致しました。半導体結晶成長においては、生産技術研究所の荒川泰彦先生の有機金属気相成長装置を使用させて頂きました。そのご縁もあり、2005年に博士課程を修了した後、荒川先生がセンター長の東京大学ナノエレクトロニクス連携研究センターに特任助手としてお世話になることになりました。その後、2007年から2010年9月まで、引き続き荒川先生が機構長の東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構に特任助教として、量子ドット-フォトニック結晶ナノ共振器レーザに関する研究に従事致しました。荒川先生、岩本先生のご指導のもとで、学生時代から興味のあった量子ドットとフォトニック結晶を組み合わせた系で、分野のトップを狙える研究に従事する機会を頂けたことに感謝しております。

    2010年10月に、同研究所附属のマイクロナノメカトロニクス国際研究センターの准教授に着任し、同時に第三部の配属となり、今後は平川一彦先生と共に研究を展開しつつ、オリジナリティーのある新しい研究分野を開拓する所存です。量子力学的効果が現れる半導体および金属ナノ構造において、これまでに研究を行ってきたフォトニクスに、メカニクスおよびエレクトロニクス的要素を融合させた、量子融合エレクトロニクスと名付けた分野を開拓する所存です。

    本日に至るまでに、荒川泰彦先生、平川一彦先生、岩本敏先生をはじめとする多くの先生方、共同研究者と学生の皆様には、学問や研究に関することのみならず、教育者、研究者としてあるべき心構えなど、多くのことを教えて頂き、心から感謝致します。その研究活動を通じて共有した感動や経験、研究のおもしろさを電気系の学生にも伝え、在学中に社会にでた後にも役に立つ経験ができる環境を提供できるよう努力して参ります。

    今後、自分の持つ経験と知識を活用し、組織の運営、研究の推進と将来の科学技術を担う人材の育成に全力を注ぐ所存です。至らぬ点も多々あるかと存じますが、皆様のご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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