パドヴァからヴェネチアへ/大橋康隆@クラス1955
記>級会消息 (2017年度, class1955, 消息)
2001年8月8日朝8時15分にストレーザ駅を出発し1時間20分後ミラノ駅に到着した。再び10時5分にミラノ駅を出発して東方に向かい、2時間20分後にパドヴァ駅に到着した。
駅はパドヴァ市街の北部にあるが、近くにバス・ターミナルもあるので、北部のホテルに4泊することにした。 先ず、2日前に予約が必要な、ブレンタ(Brenta)川巡りの1日ツアー(昼食付)に参加する手続きを、ホテルにお願いして済ませた。
写真1 パドヴァ市街
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写真2 サンタントニオ聖堂
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写真3 世界最古の植物園
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昼食後、早速パドヴァ市街(写真1)を南方に通り抜け、先ずはサンタントニオ大聖堂を訪れた。(写真2)パドヴァはヴェネチアよりも古くから文化・芸術が栄えた拠点であり、大聖堂の規模も大きく、内部には重要な文化遺産が保存されている。次いで大聖堂の南部に隣接している、世界最古の植物園を訪れた。(写真3)パドヴァ大学薬学部付属の薬草園として植物園は設立されたが、図書館、大学の植物収集部門も併設されており、時間の経過を忘れて見学した。 |
写真4 鐘楼とドゥカーレ宮殿
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写真5 サルーテ教会
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写真6 溜息の橋
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8月9日朝、バス・ターミナルを出発し、40分後にヴェネチアのローマ広場に到着した。水の都を探索するには水路が便利である。早速ヴァポレットの24時間切符を購入して、船に乗り込みサン・マルコ広場に向かった。 |
到着前に鐘楼とドゥカーレ宮殿を撮影した。(写真4)先ずは一番高い96.8mの鐘楼にエレベーターで登り、四方のパノラマを撮影した。その中で最も美しいサルーテ教会を掲載することにした。(写真5)次いでサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿をゆっくりと見学した。ドゥカーレ宮殿の2階と新牢獄が運河を挟んで「溜息の橋」で繋がれている。(写真6)外観は大理石で作られて美しいが、ドゥカーレ宮殿で有罪の判決を受けた人は、この橋からこの世に別れを告げて溜息をついたので、橋の名前になったと言われている。素晴らしい構図なので、多くの画家が「溜息の橋」を描いている。サン・マルコ寺院から近道を通ろうとしたら、運河で行き止まりになり困っていたら、近くの橋を渡って建物の中に消えたのを発見して、真似をしたら建物の中を通り抜けて広い道に出た。頭にきた記念に橋まで戻り一枚写真を撮影したら、帰国後生活感溢れる構図であることを発見して、F50号の油絵に描き「昼下がりの運河」として新構造展に出展した。クラスブログ2008-12-15「昼下がりの運河」に掲載したので、写真と説明は省略する。
写真7 リアルト橋 | 写真8 サン・マルコ寺院 | 写真9 ゴンドラ |
サン・マルコ広場近傍の探索を終えて、再び船に乗って運河を巡り、数多くの宮殿や教会を撮影して、100枚近く撮影した。最も気に入った「リアルト橋」を(写真7)に示す。ここでは下船して橋を渡り、眼下の商店街まで撮影した。運河の曲がり角に来ると、全て絵画の構図になるような気がした。 |
ヴェネチアは何日滞在しても飽きることはないだろう。しかし、旅行日程は限られている。疲れ果てて最後はサン・マルコ寺院の前に戻って来た。(写真8)カッフェの椅子に座り込み、楽団が奏でるロマンチックな音楽を聴きながら、冷たい飲み物で口を潤しながら至福の時を暫し過ごした。小サン・マルコ広場から数隻のゴンドラを撮影したが、背景にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ島の教会が見える。(写真9)ここも多くの画家が描いて立派な作品にしている。夕暮れも近づいてきたので、再び船に乗ってローマ広場に帰り、サンタ・ルチア駅から列車に乗ってパドヴァに帰った。
2017年10月1日 記>級会消息