新2号館、電気系の新たな拠点/廣瀬明
東京大学工学部新2号館が、2005年11月に竣工しました。電気系は、この新しい建物を機械系とともに研究教育活動に使用していきます。電気系の3号館と14号館に昨年度まであった多くの機能施設と研究室が、この新2号館に移転し、電気系の新たな拠点を形成しています。
新2号館は、歴史的価値があるとして保存された旧2号館の一部にかみ合うようにして建てられました。あわせて3万平米を超える延べ床面積をもつ、地上12階、地下1階の建物です。このうち、低層部分(新および旧)に講義室、学生実験室などの学部・大学院教育設備と事務室が配置され、5階に図書室、6階以上に研究室が入っています。また旧2号館にありました工学部の大講堂は、ほぼ同じ規模で1階中央に新たに構築されました。人の交流を促進するためにアカデミック・ヴァレー(2階の広場)が中心におかれ、また各階にラウンジ(共有の居間)が作られました。なお今回、階数の呼び方が変更され、安田講堂に面した正面階段を入りましたところ(旧1階)が、新しい2階となっています。
「うつわ」はできました。これをどのようにより有効に活用していくか、そのためにどのような新たな仕組みや設備が必要か。ハード面とともにソフト面でも重要です。
電気系同窓会の皆様のご助言とさまざまな形でのご支援が必須です。ぜひ一度、新2号館をお尋ねください。そして率直なご意見とアイデアをお聞かせください。何卒よろしくお願い申し上げます。
(昭和60年卒 工学研究科電子工学専攻助教授)