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  • 新任のご挨拶/井通暁

    2008年4月1日付で大学院新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻に准教授として着任いたしました井(いのもと)と申します。高効率核融合を目指した炉心プラズマの実験研究を専門としており、プラズマ基礎物理から応用までを興味の対象として研究活動を行っております。核融合研究としては、国際共同による大型実験(ITER)がフランスにおいて建設開始となりましたことは皆様の耳目に新しいところでしょう。それに伴いまして大学における核融合研究も変革のときを迎えており、新領域創成科学研究科では複数専攻の共同運営で「核融合研究教育プログラム」が本年度からスタートし、これからの核融合開発研究を担う人材育成を見据えた体制が構築されつつあります。

    私自身は学部から博士課程までを工学部電気工学科、大学院電気工学専攻にて学び、研究のイロハを教えていただきました。その後大阪大学において8年間教員として勤務の後、再び本学、特に兼担として電気系工学専攻の一員となることができましたこと、心よりうれしく思っております。当時より主として実験研究に携わっておりましたが、プラズマの実験は未知なる事象への挑戦であるといえます。当初の思惑通りに研究が進展することはまれであり、実験を行いながら現象を解釈し、仮説を立て、それを実証するために新たな実験を計画するというプロセスを経てひとつの知見がもたらされます。実験の準備に多大な労力が必要となりますので、その分成果が得られたときの喜びも一入となるのですが、最近では単に当該分野の「知識」のみならず、より広範な「智恵」が必要であると痛感しております。

    私が大学院生のころにスタートしました新領域創成科学研究科がまもなく設立10周年を迎えようとしております。着任日に初めて柏キャンパスを訪れましたが、伝統の趣きのある本郷キャンパスとは違った進取の雰囲気が、新領域創成科学研究科の目的であります「学融合」を象徴しているように思われます。今後も電気系専攻と協調しつつ、よりよい発展を遂げていきたいと切望しております。どうぞ宜しくお願いいたします。

    (平成7年電気工学科卒業 新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 准教授)

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